犬がアジソン病と診断された日のこと|突然の告知に戸惑った飼い主の記録

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あの日のことは、今でもはっきり覚えています。

副腎皮質機能低下症、いわゆるアジソン病です」——先生の口からその言葉が出た瞬間、頭が真っ白になりました。初めて聞く病名。どんな病気なのか、これからどうなるのか、何も分からなくて。ただ抱っこしていたふわりを、ぎゅっと抱き直したことだけを覚えています。

最初の異変に気づいたのは

ふわりが「いつもと違うな」と感じ始めたのは、ある夏の日のことでした。

最初に気づいたのは、水を飲む量が減ったこと。
その次に、大好きだったごはんを残すようになりました。

ちょうど暑い時期だったこともあり、「夏バテかな?」と軽く考えていたんです。まだ6歳で、普段は元気いっぱい。ブリーダーさんのもとから1歳で迎えた頃から、病気らしい病気もなく、「何か大きな病気かもしれない」という考えは、正直ほとんど頭に浮かびませんでした。

でも、数日経っても様子は変わりません。

散歩へ行っても歩くペースが遅い。
呼んでも反応が鈍い。
そして、ごはんを食べない日が出てきました。

「疲れているのかな」
「暑さでしんどいのかな」

そう思いながら、一週間ほど様子を見ていたと思います。

ところが、その頃には水もほとんど飲めなくなっていました。

そこでようやく、「これはおかしい」と感じ、かかりつけの病院へ連れて行くことにしたのです。

ふわりがアジソン病と診断されたのは、今から2年前。
今年で、病気と付き合って3年目になります。

血液検査で異常が見つかった

かかりつけの先生に症状を伝えると、血液検査をすることになりました。

体全体の状態を診てもらいながら、「念のため、詳しく調べてみましょう」という流れで検査が進んでいきました。

そして結果が出たとき、先生の表情が少し変わったのを今でも覚えています。

「いくつかの数値が基準から外れています。追加の検査をした方がいいかもしれません」

その言葉を聞いた瞬間、初めて「これは普通の体調不良ではないのかもしれない」と、不安が一気に押し寄せてきました。

特に、ナトリウムとカリウムの比率に異常があること。
そして、副腎の機能を詳しく調べる追加検査が必要だという説明を受けました。

先生の話を聞きながら、私はずっとふわりの顔を見ていました。

ふわりは相変わらず私の腕の中でぐったりしていて、その姿が胸に刺さりました。

この日はかなり脱水していたため、病院で点滴をしてもらい、一度帰宅することになりました。

さらに先生は、「もし家でも水が飲めないようなら」と、自宅で皮下点滴をする方法まで丁寧に教えてくださいました。

背中の皮膚を少し持ち上げて、そこから点滴を入れる方法です。

まさか自分が、自宅で愛犬に点滴をする日が来るなんて――。

不安で頭が真っ白になりながらも、「ふわりを助けなきゃ」という気持ちだけで、必死に先生の説明を聞いていたのを覚えています。

「アジソン病です」と言われた瞬間

追加の検査を経て、数日後に診断が出ました。「副腎皮質機能低下症、いわゆるアジソン病です」。

正直、その言葉を聞いた瞬間、頭が真っ白になりました。聞いたことのない病名。

「どのくらい大変な病気なのか」「完治するのか」「これからどんな生活になるのか」

——何一つ分からなくて。先生が「毎日投薬が必要になります」「定期的な血液検査が必要です」と説明してくださっているのが、どこか遠くの話のように聞こえていました。

動物病院を出て車に乗った瞬間、涙が出てきました。ふわりは助手席のキャリーの中で、くたっとしていました。「ごめんね、もっと早く気づいてあげればよかった」と何度も思いました。

帰って検索したけど、出てこなかった

家に帰ってすぐ、スマホで「犬 アジソン病」と検索しました。

病気の解説ページはいくつか出てきます。でも、「実際にアジソン病の子と一緒に暮らしている飼い主」のリアルな体験談が、ほとんど見つからない。

毎月の通院費はいくらかかるの?

薬はどこで買うの?どんな食事に気をつければいいの?

発作(アジソンクリーゼ)が起きたらどうするの?

——そういうことを知りたかったのに、答えが見つからない。

一晩中検索して、気づいたら朝になっていました。

あのときに感じた「情報がない」という心細さ、「もっとリアルな話を聞きたい」という気持ちが、このブログを始めた一番の理由です。同じ診断を受けた方が検索して「あ、こういうことか」と少し安心できるような場所を作りたくて。

診断から時間が経った今のふわりは

あの日からしばらく経った今、ふわりは毎日お薬を飲みながら元気に過ごしています。

相変わらずわがままで甘えん坊で、ごはんの時間になると一番に飛んでくる。朝、私が起きると真っ先にお腹の上に乗ってくる。そういう「普通の日常」が戻ってきたことが、本当に嬉しかったです。

アジソン病と診断されたとき、「もう普通に生活できないのかな」と思いました。でも、ちゃんとケアを続ければ普通に暮らせる病気です。怖い名前だけど、向き合い方さえ分かれば大丈夫。同じ状況の方に、そのことを伝えたくて書いています。

次の記事では、毎月の通院費・薬代のリアルな費用を公開しています。

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